2015年頃から最注目され、2017年の現在でも人気に陰りの見えないMA-1。カジュアルに着こなせるミリタリー感が魅力なのでしょう。
ミリタリー感と言えば、M-51(モッズコート)もカジュアルシーンでは定番ですよね。
MA-1はアメリカ空軍のフライトジャケット。M-51はアメリカ軍の軍用パーカー。実用的に開発されている為、防寒性能を始め、機能性が高いのが特徴です。
優れた機能性を持ち、ミリタリー×カジュアルに合致するジャケットは他にもあります。
今回はMA-1よりもミリタリー感の強い、フィールドジャケットについてご紹介します。
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M-43ジャケットとは?大戦中に誕生した偉大なる原点
画像引用元:M43米軍放出品写真館
M-43ジャケットの誕生は、第二次世界大戦が激化する一方だった1943年まで遡ります。
それまでのフィールドジャケットは、M-41と呼ばれる物でした。M-41の特徴は、ウィンドブレーカーのデザインを採用した戦闘服であった点。
その後継として誕生したのが、M-43ジャケットです。
M-43ジャケットの優れている点は、野戦用に強く特化した機能性です。コットンサテンを使った耐久性のある生地は防水性も保持。十分な収納力を持ったポケット。しっかりと身体にフィットする様、付けられているドローコードなど、今あるフィールドジャケットの原型がそこにありました。
さらにM-43は、専用のインナージャケットを重ねて着る事が出来ました。これは画期的な事であり、現在でもこの考えは、アウトドア用ウェアなどに活かされています。
デザイン的な事を言えば、今あるフィールドコートの面影を見ることができます。一方で、少しミリタリー感が強いかな?と言った印象も・・・。
MA-1やM-51よりも、もっと無骨なイメージを求めるならM-43はオススメです。
M-51ジャケットとは?モッズコートとの違いは?
画像引用元:Wikipedia
アメリカ軍の軍服には、分かりにくい部分があります。まぁ、軍服なので分からせる必要はないのですが・・・それでも分かりにくい!
その一つが同じM-◯◯なのに、フィールドジャケットとパーカーがある点です。
モッズコートを想像してM-51と表記しても、受け取り手がジャケットだと判断するかもしれません。
逆にモッズ『コート』と書いたがために、M-51ジャケットを想像するかもしれません。
実際、モッズコートはM-51パーカーであり、フィールドジャケットの上から羽織る物です。M-51ジャケットはM-43の後継らしく、まさに軍服の様なデザインです。
画像引用元:Wikipedia
M-51ジャケットは、モッズコートの特徴であるフィッシュテールではありません。また、フードの着脱が出来る点も異なります(モッズコートはパーカーなので、フードの着脱は不可)。
つまり、M-51ジャケットとM-51パーカーは、まったく別の物です。また、モッズコートは今でこそ、このように呼ばれていますが、元々はモッズパーカーと呼ぶ事が主流でした。
なお、M-43ジャケットをモデファイし、ライナー用ボタンを取り付けた物はM-50と呼ばれます。
M-65ジャケットとは?防寒性能に驚いた!
画像引用元:Wikipedia
M-51ジャケットの後継であるM-65ジャケットは、優れた防寒具です。
なお、M-◯◯ジャケットはあくまでも名称であり、米軍規格ではフィールドコートと表記されます。
実際、摂氏-10度から20度まで対応する様に設計されており、まさにコートと言えるでしょう。
当然の事ながらM-65パーカーもあります。こちらはM-51パーカーの後継らしく、ジャケットの上から羽織ります。
ジャケットにしても、パーカーにしても、M-51からM-65までの間で大きな変化が見られました。ジャケットに関して言えば、コットン100%からナイロンとの混紡になった事です。
その他の変化は以下の通りです。
- 襟が立った
- 簡易フード付き
- 袖口にフラップが付いた
- 袖口がボタンからマジックテープへ
- ライナーの素材がポリエステル綿へ
それまで寝ていた襟が立ったので、見た目もだいぶ違う印象があります。また、簡易フードは現在、多くのジャンパーやブルゾンの取り入れられています。
こうした細かくも大胆な変化が、M-51とM-65の間にはあります。
また、M-65パーカーもM-51パーカーの後継だけあって、モッズコートと呼ばれます。しかし、正式にはモッズコートとは呼べません。
画像引用元:Wikipedia
こちらに関しても、M-51から幾つかの変更点がありました。それは以下の通り。
- 肩にあるループがない
- フロントのボタンの数
- フード部分が取り外し可能に
- 裾のドローコードがゴムに変更
フードが取り外し可能になり、ドローコードがなくなったのは大きな変化ですね。
ミリタリーフィールドジャケットのまとめ
ミリタリーと言うと迷彩服かオリーブグリーンですが、現在ではファッション性を重視して、様々な色で生産されています。それは色だけではなく、生地にもアレンジが加わっています。
当店では人気のMA-1タイプを始め、フィールドコートもご用意しております。これからの季節では、キャンプを中心としたアウトドアにぴったりのウェアです。
もちろん、オリジナル制作も承ります。チームやサークルで、ミリタリーウェアをお求めの際、ぜひお申し付け下さい。