衣替えの季節。お世話になった秋冬物のジャンパーやブルゾン、コートを収納し、春夏物の衣類を取り出します。
これとは逆に春夏物の衣類を収納し、秋冬物のジャンパーやブルゾン、コートを取り出した時、私には毎年気になることがあります。
それは、収納したことで衣類に付着する臭い。
生地の薄いシャツ類全般にニオイが染み付くのはなんとなく頷けますが、生地が厚かったり、素材が特殊な物が多いジャンパーやブルゾン、コートなどにも臭いが染み付いているのは、どうにも納得が行きません。
仮にその臭いを収納臭としますが、この収納臭がとても気になります。
そこで!収納臭の種類や対策、染み付いてしまっていた場合の除去方法をご紹介します。お気に入りのジャンパーやブルゾン、コートなどを来シーズンも着られる様に心構えしておきませんか?
Contents
ジャンパーやブルゾン、コートに染み付く収納臭の正体は?
ジャンパーやブルゾン、コートに限ったことではなく、衣類全般に染み付いてしまう収納臭。その臭いの原因として考えられる物は以下の4つになります。
- カビによる臭い
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収納する際、もしくは収納後に湿気が気になる環境に収納しており、カビが自然繁殖してしまった場合に発生する臭いです。
カビの臭いは独特で、湿った臭いがします。
一般的な衣類にも生まれますが、生地の素材上、ジャンパーやブルゾンに生まれやすい物となっています。
- 防虫剤による臭い
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ジャンパーやブルゾン、そしてコートにジャケットなど半年以上の長期間収納する事が分かっている衣類をしまう時、虫よけのために防虫剤が使われます。
虫による被害は困ったもので、様々な場所に目立つ穴を作り出すため、防虫剤は必要不可欠です。
その半面、防虫剤にはクセのある香りがあり、これがジャンパーやブルゾン、コートに染み付いてしまいます。
- 汗などが残ったまま収納した臭い
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一度着ただけだからいいか!と、ジャンパーやブルゾン、コートなどを収納してしまった場合、たった一回でも着た際に染み付いた汗や体臭などの臭いが残っており、それがしまわれた事でこもってしまう可能性があります。
こもった収納臭も独特の嫌な臭いであり、薄手の生地なら、汗染みなどを残す可能性もあります。
- 密閉されたことにより発生した臭い
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収納するのだから密閉する事は正しいと思われがちですが、密閉することで独特な臭いを発生させる事があります。
生地から醸し出された様なその臭いは、乾燥しきっている印象を受けます。
ジャンパーやブルゾンにも十分付く可能性がある臭いなので、完全密閉は避けるべきです。
この様に衣替えの時、ジャンパーやブルゾンをきちんと収納したが故に、染み付いてしまう臭いと言う物があります。
そこで今度は、これらの臭いに対しての対策について触れていきましょう。
ジャンパーやブルゾン、コートなどに染み付く収納臭を防ぐには?
先に挙げた4つの収納臭。これを防ぐ方法について触れていきましょう。
- カビ臭の発生を防ぐには?
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カビ臭は比較的発生し易い収納臭です。これを防ぐには、収納スペースを湿気が起こりにくい状況にしておく必要があります。
水気を防ぐには、収納する衣類全般がしっかり乾いている事を確認する。これにより例えばビニール袋などで密閉したとしても、水蒸気が発生する事も無いでしょう。
また、収納スペースには、湿気取り剤を置くのはもちろん、適度な換気を行うようにしましょう。
なお、カビ臭は一度付いてしまうと、根本的な除去は難しく、早い段階で処分を検討することになります。
- 防虫剤臭の発生を防ぐには?
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防虫剤を使って収納する以上、なかなか防ぐことの難しい臭いです。しかし現在は、無臭タイプも販売されておりますので、防虫剤臭を防ぎたいなら商品選びをしっかりと行いましょう。
無臭タイプだからといっても、効果が弱いわけではなく、しっかりと虫除けしてくれます。
なお無臭タイプの防虫剤は、使用している薬剤の影響で金具類が変色する報告が出ている物もあるため、くれぐれも直接ボタンやバックルなどに防虫剤が触れ続けないようにしましょう。
- 汗などが残留臭の発生を防ぐには?
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汗や体臭などが衣類に残っていた事で起こる残留臭の発生を防ぐには、しっかりと洗濯を行ってから収納すればいいだけです。
ジャンパーやブルゾン、コートなどは長期間着用している事が当たり前なので、特に念入りに洗ってから収納しましょう。クリーニングを利用するのも適切な手段ですね。
- 密閉臭の発生を防ぐには?
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密閉する事が良くない訳ではありません。例えば圧縮袋なら完全密閉出来る上、最初の段階でしっかりとした臭い対策を行っていれば、密閉臭に悩まされる事はありません。
しかしダンボールなどに収納していた場合、密閉臭が気になってしまうのは、すべての衣類が渾然一体化して集合した臭いがこもるからです。
1枚単位では微々たる臭い成分であっても、何枚も集まってこもってしまえば大きな臭いとなってしまいます。
これを防ぐには収納する前にしっかりと洗い、衣類をジャンルごとにまとめたり、たまに換気するなどを行う必要があります。
全般の臭いを防ぐためには、圧縮袋は有効な手段です。しかし掃除機の逆流臭や衣類やジャンパー、ブルゾン、コートに残留していた臭いやカビ菌がこもったことにより、悪化してしまう場合もありますので、完全に収納臭を防ぐというのは難しいと言えます。
ジャンパーやブルゾン、コートに染み付いてしまった収納臭を除去する方法は?
収納臭は、殆どの確率でついてしまう物であると認識すべきです。それを踏まえた上で、臭いを除去する方法をしっかりと用意しておきましょう。
収納臭全般に対して家庭で行える除去方法
収納臭の多くは、臭いがその場にこもってしまった事から染み付いてしまった物です。
その為、収納臭が染み付いてしまったジャンパーやブルゾン、コートなどを使用する前には、気になる臭いを除去しましょう。
やり方は簡単です。
1~2日間ほど、天日干しにする事!
太陽の力で殺菌と言うことでもありませんが、天日干しにすることで私自身、気になる臭いの除去を行ってきました。
その効果はかなりの物だと自負しています。
また、風通しが良いことも条件の一つとして挙げておきます。風の力で、こもっていた嫌な収納臭が飛び去ってくれます。
なお、タバコの嫌な臭い取りでも触れていますが、ドライヤーの熱と風で収納臭を吹き飛ばすのも有効な手段です。
ちなみに太陽光と風、ドライヤーの熱と風だけでは収納臭が気になってしまう場合には、消臭剤をかけるなどの対策を併用する事をオススメします。
それでも収納臭が気になる
ご家庭で出来る収納臭の除去方法を試してみたけど、それでも臭いが気になるようであれば、クリーニング屋さんにお願いしましょう。
そこはプロの力を頼ります。なにより、ジャンパーやブルゾン、コートにジャケットと言ったアウターは、シーズン前シーズン後、クリーニング屋さんでメンテナンスをしてもらう事は極めて当たり前の事と言っても過言ではありません。
そこで、どうしても収納臭が気になるようでしたら、クリーニング屋さんにお願いしましょう。
ちなみに、さきほども少し触れましたが、一度カビ臭が染み付いた衣類は根本的な改善が難しいです。その為、もっとも防ぐべき収納臭はカビ臭であると私は思います。