肌寒い季節になると活躍するジャンパーやブルゾン。シーズン終わりには洗濯をし、来シーズンに向けての準備をしたことでしょう。
着た時はキレイなジャンパーやブルゾンは、いくらアウターと言っても日々、着続けることで汚れ続けていきます。
ただ、直接肌に触れるインナーではないから、常時着ているわけではないから、そんなに汚れているとは思いませんよね?ましてや、汚れは目に見えない物が多いわけですし。
しかし汚れは毎日蓄積しています。また、シーズン終わりに洗濯をすればいいかと思われている方に向けて、ジャンパーやブルゾンの洗濯頻度についてお伝えします。
ジャンパーやブルゾンが汚れる原因は?
衣服が汚れるのは皮脂などによる内部汚れと、外側から付着する外部汚れがあります。
内部汚れは見た目にも、そして臭いでも分かりやすく、汚れたなと言うことがストレートに伝わります。その為、インナーは着たら洗濯をすると言うサイクルが出来ています。頻度にしてみると、毎日と言えるでしょう。
一方でアウターであるジャンパーやブルゾンは、明らかな汚れと判別できる泥汚れや油汚れなどが付いたのならば、洗濯やクリーニングを行いますが、それ以外の汚れは見て判断することが出来ないため、洗濯までを行うことはありません。
また、インナーと違い、汗などを吸い込む状況にはなりにくいので、臭い汚れを感じられる様になるまでは割と長い時間が必要になります。
よって洗濯頻度は、シーズンごとになるでしょう。
問題は目に見えないから、嗅覚で感じられないからと言って、汚れていないかと言えばそうではない点です。そして知らず知らずに汚れていると言うのは、ジャンパーやブルゾンの寿命に響く大きなダメージを残します。
ジャンパーやブルゾンが汚れると何がどうなる?
衣類が汚れていくと言う現象は、人間の老化に例えることができるでしょう。何故ならば汚れも酸化し、衣類を構成する繊維に固着していくためです。汚れが固着していくと言うのは、落ちにくくなった状態を意味します。
ジャンパーやブルゾンに付いた汚れが酸化し始めると、落ちにくくなります。さらに固着し、蓄積した頃には、普通に洗濯をしただけでは汚れが落ちきらない可能性だってあります。
また汚れを蓄積することは、生地にとっても大きなダメージを残します。以下に代表的なダメージを挙げておきましょう。
衣類が汚れると起こること
- 型崩れを起こしやすくなる
- 生地が痛みやすくなる(弱くなる)
- 通気性や保温性が悪くなる
- 吸湿性や吸水性が悪くなる
- 虫食いやカビ発生の原因が生まれる
- 生地の色や艶がなくなる
- 生地がひんやりとする(湿っぽさを感じる)など
この様に汚れていくと様々な影響が出てきます。大切なジャンパーやブルゾンであれば、長く着ていたいものです。
汚れが引き起こすダメージから守ってあげたいですし、洗濯の頻度をあげることで守れることが出来る物です。
ジャンパーやブルゾンを洗濯するベストな頻度とは?
では実際、ジャンパーやブルゾンはどの程度の頻度で洗濯をすればいいのでしょうか?この問題に対して、ベストな頻度と言う物はありません。
と言うのも、生活環境の違いにより汚れも違うからです。砂煙が常時舞い上がっている様な状況で作業し続ける職業の人なら、ほぼ毎日、ジャンパーやブルゾンは洗うことをオススメしますし、逆に1週間に1度ぐらいしか外に出ることがない人にとっては、シーズンごとの洗濯でよいと思われるからです。
それらを踏まえて最低ラインを設けるならば、シーズン中に2度は洗濯をして頂きたいと思います。また毎日1時間以上はジャンパーやブルゾンを着ているようなら、もっと洗濯の頻度を増やし、半年ほどあるシーズンで6回は洗濯するべきでしょう。
数字にすると1ヶ月に1回です。使用頻度が高い人は、それぐらいではないと汚れの蓄積を回避することが出来ないでしょう。