ジャンパーやブルゾンには、ファスナーが付いています。
そして、ファスナーがあることで着やすさなどの快適さが得られます。ボタン式もいいですけど、どうしたって開け閉めが手間ですからね!
そんな便利なファスナー。そしてファスナーと言えば、YKK。
子供の頃から、それは常識のように耳にしていました。それもそのはず。日本国内で使われているファスナーの90%以上が、なんとYKKの物なんですって!
マジですか・・・って話ですが、マジです。
と言うことで今回は、YKKファスナーについてご紹介します。
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そもそもYKKファスナーってなに?
YKKとは、日本が世界に誇る企業の一つです。トヨタやホンダ、任天堂にソニー、コマツなどなど、こうした世界レベルで一定のシェアを確保している企業です。
そのシェアがどれくらいなのか? 日本においては90%以上と先ほど触れましたが、世界規模では45%ほどだと言われています。
・・・
45%っ!!!
今日も明日も明後日も、世界中で使われ続けるファスナーのおよそ半分は、YKK印が入ったものだと言うことです。
これって単純にスゴくないですか?
例えば、車を運転している人であれば、トヨタやホンダは知っていると思います。その規模は恐らく世界規模です。
しかし、その規模に対して、一体どれくらいの人がトヨタ車やホンダ車に乗っているでしょうか? もしくは乗ったことがあるでしょうか?
そのシェアは、45%には満たないでしょう。
でもYKKファスナーは、単純計算すると、世界で2人に1人が使っているんです。この事実、スゴくないですか?
では続いて、部位名称をご紹介しつつ、YKKファスナーをもっと知っていきましょう。
YKKファスナーの部位にも名称がある
例えば、ファスナーという言葉。どこを指していっていますか?
全体を指す人が半分だと思いますが、残りの半分は、開け閉めする手持ち部分をそう呼んでいる、もしくは認識しているのではと思います。
正式には、留めるという言葉から来ているので、ファスナーとは行為を表す気もしますが全体ですよね。
では、上下して開け閉めをする部分はなんというのか?
答えは、スライダーと言います。
スライダー。名前を聞けばしっくりとくる名称です。もちろん役割は、ファスナーの開閉です。
このように、YKKファスナーには色々な部位名称があります。
YKKファスナーのギザギザの名称は?
ファスナーでギザギザしている所! と言われれば、すぐに思い浮かびますよね。
あの部分は、エレメント、もしくは務歯(むば)と言います。
このエレメントは、実に重要な部分です。
それは、ファスナーという行為を実行している部分だからです。
エレメントがスライダーに導かれ、噛み合うことで、ファスナーという行為が完了します。
YKKファスナーの布部分の名称は?
YKKファスナーには、スライダーやエレメントとは別に、布がありますが・・・もちろん、この部分にも名称があります。
この布は、ファスナーを生地に縫い付ける際に必要な部分です。また、これがないと、ファスナーは活用できません。
そんな縁の下の力持ち的な役割を果たすのが、テープと呼ばれる布部分です。
ちなみに、このテープには天(上)と地(下)があり、衣類として完成したものは、すでにその姿を見ることは出来ませんが、洋裁店でファスナーを購入すると、その存在が確認できます。
このテープの天地。それぞれ、上耳と下耳と呼びます。
スライダーを止める部分の名称は?
スライダーをビーって引っ張ると、ファスナーは閉じていきます。
その際、ずっと上に引っ張り続けると、ここで終わりですよ! って、スライダー止めを確認できます。
このスライダー止め。上が上止、もしくは前止。下が下止です。
なおこの下止。これはファスナーが分割しないもので見かけます。
バッグの口が良い例です。
YKKファスナーに隠された部位名称とは?
YKKファスナーは留める(閉める)ことを前提としたものですが、ジャンパーなどでは開けるためのファスナーでもあります。
そしてYKKファスナーには、ジャンパーを開けた際に見える部分にも名称をつけています。
例えば、先ほど下止をしてご紹介した部分。
分割するものは、箱と呼ばれています。
そして箱に差し込む部分。これを蝶棒と呼びます。
スライダーの始まり部分であり、ガイドする部分ですね。
さて、YKKファスナーについて詳しくなったところで、最後にYKKファスナーの種類について触れて終わりましょう!
YKKのファスナーには3×2つの種類がある
YKKファスナーは、単純に下から上に開閉を行うだけではありません。
下から上に閉めて、上から下に開けるタイプの物が定番だとしたら、下からも上からも閉めることが出来る物もあります。
YKKファスナーでは、これを頭合わせとしています。
開ける時は上へ、もしくは下へスライダーを動かします。
また逆に上にも下にも閉めることができ、開ける時は下に、上にスライダーを動かす尻合わせと呼ばれるYKKファスナーもあります。
しかしファスナーのことを深く探ると、定番・頭合わせ・尻合わせの3タイプをベースとして、別の変化を加えるものがYKKファスナーにはございました。
下部に箱と蝶棒がある分割するファスナーは、右利きの人が挿し込みやすいように、右挿しが基本です。しかし中には、左利きの人も使い易い左挿しと呼ばれる物があります。
さらに頭合わせや尻合わせの様な、2つのスライダーがついているYKKファスナーでも、右挿し、左挿しの物があります。
これらもYKKファスナーの種類を語る上では、外すことの出来ない物となっています。
YKKファスナーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? ジャンパーやブルゾンを着用する際、避けては通れない箇所と言って過言ではないでしょう。
当店が扱うジャンパーやブルゾンにも、YKKファスナーを使用したものがございます。そこは安心感を得る材料になるのではないか? と考えています。